その横顔の切なさは
ある朝起きたらネガ2号はポジだった
顔と体はポジなのだけど、中身は正真正銘ネガ2号
「ま、まさか昨日の神社で・・・!?なんつって行ってねえし神社、
『同級生』かよ!てゆーか夢だなこれきっと」
とグイグイ頬をつねったらめちゃイテー!夢じゃねー!
慌ててリビングに行ったらそこにはポジ母が
部屋いっぱいに紅茶の香りをただよわせ朝食中。
「あ、あのー・・・
「あらおはよう、ポジ!」眩しすぎる笑顔。
「あ、どうも・・あのー俺ポジですか」
窓が広く 明るい光に満ちた部屋。ポジだけどネガ2号は目を伏せる
「・・・あなたも朝ごはん食べなさい。すぐ用意するわね」
あかん、無視や・・
とりあえず座る。手も足もネガ2号のものではない。
こ れ は ポ ジ だ しかも夢でもない
ドッキリか?この前オレがタウン誌にポジの名前で
「少女募集。年齢より顔重視。セーラー服必須」
って地味ないたずらしたのバレたの?
なるべくポジ母と目を合わせないようにもさもさと飯を食い
(ポジ母はなにかと笑顔で話しかけていたが)
食後のコーヒーを断りさっさと部屋に戻ると携帯がなってる
着信は『ネガ2号くん(落研じゃない方)』
なんだよ落研じゃない方って・・・オレと1号の違いってそれなわけ?
ほんのり寂しいネガ2号
しかしひたってる場合じゃない。
オレがポジってことはポジはオレの可能性も高いわけで
ネガ2号:もしもし
ポジ:もしもしネガ2号くん!?
ネガ2号:うわーオレの声!マジでポジ?
ポジ:ほんとだよーどうなってんだろう!
ネガ2号:オレも聞きたいよ・・・戻れんの?
ポジ:とにかく僕ミスターパンさんとこ行ってみるよ!
なにか分かるかもしんないし!
ネガ2号:ミスターパン!あのエロハゲインチキインポ爺!?
ポジ:いや、インチキとも言い切れないよ・・・
色々詳しいしさ、とにかく行ってみるよ
ネガ2号:まじかよー元戻んのかよーどうすんだよーー
ポジ:大丈夫だよ。きっと元に戻れるよ。
それにこんな経験なかなか出来ないでしょ!
ネガ2号:・・・・・お前って前向きな・・・
ポジ:とにかくしばらくは他の人には言わないでお互い演じきろう!
そんな、ポジティブポジ男に押し切られ渋々了解するネガ2号!
次号を待て!!
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