コメとミリ(9)

互いに不機嫌になったまま朝になった。僕が起きたころミリは化粧をし出勤の仕度をしていた。僕は休みなのでそのまま布団にもぐりこんでいようとしたがミリはあからさまにドスンドスン!と歩くので僕は寝る気を無くしてしまった。
「いいよねえ休みの人は!」
僕は無視しのそのそ起きてコーヒーを淹れた。
「ミリも飲む?」
精一杯イラつきを抑えて言ったが
「ありがとう。でもいらない。飲んでる時間無いし。行ってきます。」
そうゆうなりミリは出て行った。
あー畜生、なんでこんなことになっちゃったんだろ。たしかにここは僕の家じゃなくて僕らの家だけれど、あんなに目くじら立てるこたないじゃねえか。第一僕だって人付き合いとゆーものが…
などと考えていたら急速に体が疲れていくのが分かった。
僕はまずいコーヒーを流しに捨ててから米を炊き、そこにキムチと生卵をぶち込んでばりばりと食った。食いながらちょっとづつ怒りが鎮火されていった。そうだよね。怒るのも無理はないかもしんない。そんなことをぼんやり考えながら一人で飯を食った。

一眠りした後買い物に出た。ミリに謝ろうと思ったので、これを期になんかプレゼントでも買おうと思った。しかしミリの趣味は期本的にオカルトなものなので迷った挙句、エジソン屋に行くことにした。それに彼女が働く姿ってちょっと見てみたいじゃあないか。
僕は缶コーヒーを二本買い、エジソン屋に向かった。
そして僕は見てしまったのだ。
ミリが客数人と楽しそうに話す姿を。
べつにどってことないのに僕は急激にテンションが下がってしまい、帰ろーと思ったときにミリがこっちに気付いてしまった。
「あっ!」
「米井さん!」
僕はその場からダッシュで逃げた。逃げながらなんで僕逃げてんだろー!でもなんかみじめだー!等と思った。がんがん走っていたら後ろからタックルされてその場に倒れた。ぬうう何奴!
ミリだった。
僕は自分が思っていたほど走っていなかった。
冷たいコンクリートにぺたんと座って僕をじっと見るミリ。
「…なに逃げてんの。」
「え、いや。」
「あんなことされたら誰だって嫌な気分になるでしょう。」
「うん。ごめん。」
「なにしにきたの。偵察。」
「いや、缶コーヒーを差し入れに。」
「…。」
「…謝りに来たんだよ。ほんとごめん。僕デリカシー無さ過ぎた。あの家は僕の家じゃないもんな。僕とミリの家だもんな。本当にごめんよ。もうしない。」
「米井さん、あたしはな、確かに米井さんが人を連れ込んだことにはちょっと頭に来ている。でもそんなことはどうでもいいの。あたしがイヤダナーって思ってるのはね、あたし自身の嫉妬の気持ちなの。」
「え。どうゆうこと。」
「あたしはね、米井さんの中で一番になっていたいの!当然米井さんにも友達がいることぐらい知ってるよ。どんどん遊んだって構わない。でもね、あたしは米井さんが今どこで何をしているか、全部知っていたい。実はね、あたし会社から四人でうちに向かっているところ見ちゃったんだ、昨日。ちょうどお昼を買いに行こうとしたら、四人で楽しそうに歩いているんだもん。あたしには見せたことの無い笑顔なんだもん。あたしそんなん見たくなかった。だって、その笑顔はあたしに向けられたものじゃないから。」
「そんなつもりはないんだけど…。」
「うん、あたしが変なこと言ってるってのは分かってる。でもあたしは悔しかったんだよ。」
それは多分、さっき僕がミリの笑顔に感じたものと同じ感情なんだろうか。僕ではない人に向けられた笑顔。確かに僕はそれを見た瞬間とてもせつなくなった。
ミリは僕のものだけではないんだな
と実感してしまったからだろうか。

「小林さーん」
「あ、店長すみません。すぐもどります。」
「あ、どうもこんにちは。」
「おお、きみか、米井君、ナイスなメガネだね!」
「あ、はあ、ありがとうございます。」
「小林さん、今日はもう帰っていいや。客あんまり来ない感じだし。…そういった問題に関して今日はゆっくり話し合ったほうがいい。」
「ほんとですか!ほんとに帰りますよ。」
「おうおう!またあした!」

二人して歩いて帰った。
僕らはずっと無言だった。
玄関に入るなりミリは靴も脱がずにうううーと唸りだした。ミリは泣いていた。
「米井さん。ほんとごめんね。あだし、じっとぶかいから、いやなおぼいさせてばっかり…。」
僕はミリにガバリと覆いかぶさってキスをした。
むむぐうと喘ぐミリ。かまうもんか。僕はいったん唇を離すとミリの涙の伝う頬となめ上げた。
「うわ、なにすんですか、きもちわるい!」
ミリは割りと本気で抵抗してきたが、無視してミリの顔を舐めまくった。鼻の穴にも舌を入れた。ミリはあきらめた感じでなすがままになっていった。ロマンチックな空気になるかと思いきや実は僕は何か物をゆうタイミング(愛してるよとか)を完璧に逃してしまい、ミリもなんとなくそれに気付いた感じで、二人してなんだか微妙な感じになってしまい、僕は僕でなぜかちんこがばきばきになってしまっているし、でも体離すのもなんか不自然だし、みたいな感じで玄関先で二人して無限ループに陥ってしまったのだった。まあ仲直りできたからいいや。つづけ。

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